セルフラブ

自分を愛する(セルフラブ)とは、つまりどういうことなのか

miyamisa

自分を愛しましょう
自分を大事にしましょう

ってよく聞くが、つまり、どういうことなのか。わかっているようで、わかっていない人が多いし、わかっていても実践できていない人が多いので、自戒を込めて書いてみます。

わたしの持病のはなし

わたしは、24歳のときに「潰瘍性大腸炎」という難病を発症しました。今は無事に寛解して、それ以来、再発はしていないのですが、何の因果なのか、身近な友人2人ほど、似たような症状が出ているのだとか。

どんな症状かというと、人によって差はあるのですが、わたしの場合は、急激に症状が悪化したので、こんな感じの症状でした。

  • ずっと下痢
    →痔を発症する
  • 生理2日目レベルでトイレの便器が真っ赤に染まるくらい下血する
    →貧血になって健康診断で引っかかる
  • 下痢前にあるお腹痛い…という予兆的な痛みなく、急に最大限の激痛がきて下痢する→我慢できずに漏れることも多々あり、ナプキンを常につけておいた
  • 1日10~20回はトイレに行く
    →ひどいときはお腹が痛くて眠れず、トイレで寝てた
  • 食べたらお腹が痛くなるので食べれなくなる
    →10キロ痩せる(今の体重-15キロ)

潰瘍性大腸炎は、亡くなられた安倍元首相もお持ちだったということや、難病の中では患者数が多い方でもあり、結構知っている人が多い気がします。

わたしもそうだからわかるのですが、日常生活に大きな支障があったとしても、病気だと確定したくないとか、面倒くさいとか、時間がない、とか色々理由をつけて病院に行きたがらない族は一定数います。

こんなわたしですが、周りの人には

病院行った? 早く病院行った方がいいよ!

って言われました。わたしも、友人2人には

Misaki
Misaki

病院行った? 早く病院行った方がいいよ!

と言っています。

でも、わたしはなかなか病院に行かなかったし、友人もあんまり病院に行くことには消極的です。身近な人、大切な人には「早く病院に行った方がいいよ」って言うのに、自分は病院に行かないというダブルスタンダード(笑)

思い当たること、ないですか? 

自分を愛するとは、どういうことか?(思考実験)

さあ、やっとここから「自分を愛する」「自分を大切にする」とは、どういうことか?という本題に入っていきます。

結論からいいます。このケースでいうと、自分を愛する、自分を大切にするということは「すぐさま休みを取って病院に行くこと」です!(笑)

と、結論だけ言うと響かないので(昔のわたしには絶対に響かない)、腹落ちしやすいように、わかりやすく例を上げていきたいと思います。

事例1 潰瘍性大腸炎編

あなたの子どもが、下痢でお腹が痛いって毎日言っています。毎日、がんばって学校には行っているのですが、だんだんと授業中にもお腹が痛くなってトイレに行くようになっているそうです。よく聞くとお尻を拭いたトイレットペーパーには血がついているのだとか。

ただ、ずーっと症状が続いているわけではなく、波があるみたい。2週間前はひどかったけど、今は少し楽になったそう。

さて、あなたは、子どもに何て声をかけますか?

ママA
ママA

今は少し楽になったけど、前からお腹痛いのが続いてるんだよね?血も出てるんでしょう? 辛かったね。言ってくれてありがとう。

楽になるかもしれないし、大きな病気だったら大変だから、病院に行こうね。

ママのお仕事? お休みを取るから大丈夫だよ、心配しないで。もちろん、お仕事も大事だけど、あなたが元気で健康であることが一番だからね。

ママB
ママB

お腹が痛い? 血が出てる? でも今は楽になったんでしょ? じゃ、治ったんじゃない?

どうせ大した病気じゃないでしょ。忙しいし、仕事休むとかむずかしいわ。病院とかも予約もあるし、面倒くさい。

しかも、大腸カメラとかするってなったら、2回は病院行かないといけないし、2日も仕事休み取るとか…

確認だけど、今は症状が落ち着いてるんだよね? じゃ、大丈夫だよね? また酷くなったときに考えよ!

どっちのお母さんがいいですか? 言わずもがな、ママAじゃないですか? ですよね?

もちろん、ママBに愛情がまったくないとは思いません。忙しい日常生活の中で、多くのタスクを抱え、いっぱいいっぱいになって、つい、優先順位が下がってしまっていることを、責めるつもりもありません。

でも、あなたは(過去のわたしは)、自分に対して、ママBのような声掛けをしてないですか?

 

ふと我に返ったとき、自分自身への声掛けをこんな感じのママAとママBに置き換えてみると、いかに自分が自分を蔑ろにしているのかということに気づくことができるんです。

この思考の置き換えは、アダルトチルドレンのワークのなかで「自分を自分自身で育てなおす」っていうのをやってみたんですね。

さあ、どんどん思考実験していきますよ!

事例2 アトピー性皮膚炎編

あなたの子どもは、アトピー性皮膚炎を持っています。落ち着いていたアトピーが引越しをきっかけに、だんだんとひどくなっているようです。首や膝の後ろなど、搔きむしって血も出ている様子。

さて、あなたは、子どもに何て声をかけますか?

ママA
ママA

痒くなってきたの? だんだん酷くなってきたね…
病院に行って、お薬もらってこようね、大丈夫だよ。

治りますように、良くなりますように、ってしっかりお薬塗ってあげるからね。

ママB
ママB

も-! 掻かないの! 余計にひどくなるでしょ!
ガマンしなさい!

いつまでアトピーがあるかって? 知らないよ。 まぁ、小児アトピーは大人になったら治って言うし、そのうち良くなるでしょ。

薬? …前もらったやつが余ってたから、ハイ。

どっちのお母さんがいいですか? 言わずもがな、ママAじゃないですか?(2回目)
もちろん、ママBに愛情がまったくないとは思いませんが、

  • どちらの方が愛情を感じられますか?
  • どちらの方が愛されていると感じられますか?
  • どちらの方が愛情を素直に受け取られますか?

たとえ、親に愛されていたとしても、親は親なりに子どものことを愛していたとしても、子どもが欲しい愛のカタチ・愛し方じゃなかった結果、子どもが親からの愛を受け取れなかったので「愛されなかった」「愛されていたという自覚がない」というパターンはあるわけで。

  • 自分のことを大切にしましょう
  • インナーチャイルド(自分の中の子ども)を抱きしめてあげましょう
  • 子どもの自分がしてほしかったことを、大人のあなたがしてあげましょう

っていうのを色んな本で見てきたけど、イマイチ、ピンと来なかったそれらが、この思考の置き換え実験をしてみて、なるほど!と腹落ちすることが多々あったので、本当におすすめ。

わたしは、今でも、自分自身に対して、ママBのような声掛けをしてしまっています。それは、過去、子どもの頃の自分が、親にかけられた言葉たちであることも、ときどき自覚します。

まず、自分を大切にするっていうことこそが、親の支配からの脱却の一歩だった。

でも、自分を大切にするっていうことが、どういうことなのか、実感としてわかってなかったし、腹落ちしてなかったからこそ、行動できていなかった。また、腹落ちしていないからこそ、その行動が愛だとはわかってなかった

さあ、病院の例が続いたので、もう少し身近に落とし込んでいきますよ!

事例3 睡眠不足編

あなたの子どもは、最近、ずっと夜遅くまで勉強をしているみたいです。勉強することが好きで好きでたまらないわけではなく、終わらせないと!というプレッシャーから必死で勉強をしているみたいです。

学校の宿題だけではなく、塾の宿題、習い事、家のお手伝いなど、やることが多すぎて余裕がないようです。

寝るのがだんだんと遅くなるにつれて、朝が起きられなくなってきました。ときどき、寝坊して学校に遅刻してしまうなど、本末転倒な状態になってしまっています。

さて、あなたは、子どもに何て声をかけますか?

ママA
ママA

そんな遅くまで勉強してたの? 遅くまでおつかれさま。
スケジュールがパンパンになっちゃってる中、よく頑張ったね、すごいね。立派だよ!

でもね、あなたの身体と健康がいちばんだから、夜は22時までにはベッドに入って、最低7時間は寝るようにしよう。

宿題が終わらないなら一緒にやろう。
習い事やお手伝いでパンパンなら、習い事を減らそう。
お手伝いもたまには休んでいいよ。

まずはしっかり、ゆっくり寝て英気を養おう!

ママB
ママB

眠い? そりゃ、遅くまで起きてるんだから、そうなるでしょ。

早く寝たいんだったら、宿題を早く終わらせればいいわけで、自分の責任でしょ? どうしようもなくない?

習い事を減らしたい?せっかくお金払ったのに?
全然ダメじゃん!すぐ挫折するし、ここでやってけないんだったら、何やっても続かないよ。

宿題が終わらないんだから仕方ないでしょ!
眠いなら週末に寝貯めしておけば大丈夫だから!

どっちのお母さんがいいですか? 言わずもがな、ママAじゃないですか?(3回目)

これ、勉強を仕事に置き換えて、もう1回読み直してみてください。自分に言い聞かせてないですか?

たしかに大多数の人は、生活をしていくためにお金は必要で、自分の身を削って仕事をしているかと思います。かく言うわたしも、そんな社会人のひとりです。やるべきこと、やらないといけないことがたくさんある。

結果、寝れなくなったり、睡眠不足になっていたとしても、仕方がない、って諦めちゃっていませんか?

ちなみに科学的に見ても、寝貯めはできないのに睡眠負債はたまります。1時間の寝不足を解消するのには、2時間の睡眠が必要なんだとか。闇金もびっくりの利息です。睡眠負債は貯めないのがいちばん。

こうやって思考の置き換え実験として、普段の自分が言っている言葉を我が子への声掛けにしていると思ったら、コイツどんだけ毒親やねん!ってなりません?

毒親ならぬ、毒自分。

この思考実験を定期的にやってみて、自分を大切にするとはどういうことか?が、だんだんわかった来たので、ぜひやってほしい。

自分を愛する、具体的な方法

ここからは具体的な方法、手段について紹介していくんですが、あなたは「セルフケア」やってますか?

「ケア」という言葉には、愛があふれています。ターミナルケア(週毎期医療)、心のケア、グリーフケア(喪失や死別の悲嘆へのケア)…どれも、根底に愛がないとできない行為です。

自分なんか愛せない!自分なんか大嫌い!

っていうほど、基本のキである、セルフケア、スキンケア、ヘアケアをやりましょう。すべてが自分を大切にする、自分を愛する行為です。

結論だけ知ると「あ-ハイハイ、またそれね」って聞き流してたんですけど、思考実験をしてからは腹落ちしました。ぜひ、思考の置き換え実験として、自分が自分に対して普段かけている言葉たちを「母と子」に置き換えてみてほしいです。

人間は、親しい友達にやさしくするのと同じくらい、いやむしろそれ以上に、自分自身にやさしくしていいんです。

自分を愛する具体的なアイディア100選

  1. 7時間以上の睡眠を取る
  2. 常温の水または白湯を1日2ℓ飲む
  3. 3食きちんと食べる
  4. 1口あたり30回噛んで食べる
  5. ながら食べをやめる(テレビ見ながら/Youtube観ながら/スマホ触りながら)
  6. 自炊する
  7. お弁当を作る
  8. たんぱく質(お肉、魚、豆など)をしっかり取る
  9. 旬の食材を食べる
  10. たまにはフルーツを食べる
  11. ジャンクフードやスナック菓子を控える
  12. 安いから、という理由で食品を選ばない
  13. 冷暖房をつけるのをガマンしない
  14. 破れた靴下を買い替える
  15. 破れた下着を買い替える
  16. 薄くなったヒートテックを買い替える
  17. テレビやスマホを見ながらご飯を食べない(ご飯を味わうことに集中する)
  18. 湯舟にオフを溜めて入浴剤を入れてゆっくり浸かる
  19. お風呂でセルフマッサージをする
  20. 入浴後にボディクリームを塗る
  21. ちょっと高いボディクリームを買う
  22. 寝る前にストレッチする
  23. シルクのパジャマを買う
  24. オーダー枕を買う
  25. 寝具にお金をかける
  26. 身体に異変があるなら病院に行く
  27. 予防で定期的に歯医者に行く
  28. 肌荒れがひどいなら皮膚科に行く
  29. 月経やPMSがひどいなら婦人科に行く
  30. お部屋を片付ける
  31. お部屋を掃除する
  32. パスタオルをふわふわなものに買い替える
  33. マッサージや整体に行く
  34. 美容院に行く
  35. ヘッドスパをしてもらう
  36. フェイスパックをする
  37. 緑にあふれた公園で散歩する
  38. 朝、20-30分ウオーキングする
  39. 家事代行サービスを利用する
  40. ドラム式洗濯乾燥機を買う
  41. 食洗器を買う
  42. ロボット掃除機を買う
  43. 身体を温める(貼るホッカイロを常備する)

※ 100選といいつつ、思いつかなかったので、随時追記していきます。いいアイディアがあったら、DMください(笑)

まとめ

自分を愛する(セルフラブ)とは?
  • 落ち込んでいる友だちに対するのと同じくらい、自分にやさしい声をかけること
  • しっかり睡眠をとること(7時間以上連続で)
  • 簡単でもいいので栄養バランスの取れた食事を作って食べること(手作りが大事)
  • 自分を自分で甘やかすこと

自分で自分を甘やかしてあげるのが苦手な人が多いですが、ガマンする方にがんばるのではなく、今日からは自分を甘やかすほうに努力してみましょう!

そっちの方が絶対に幸せであれるわ-、って思う今日この頃です。

ABOUT ME
知花 美咲│Chibana Misaki
知花 美咲│Chibana Misaki
エッセイスト兼社会起業家
1人と1頭(コーギー)との暮らし2年目のアラフォー

生まれてきた意味、生きる意味を問い続けつつ、しにたいと思いながら、みんながんばって生きてるんだと思ってた。全然そんなことなくて自分は少数派だったと気づいたのは20代後半。

考えるのすきだよねと言われ続けて、早20年。ブログでの自己開示で「思考の無駄遣い」状態から「思考リサイクル」状態に変化させ、エッセイ集をKindle出版するのが2025年の目標。

回避型愛着スタイルを改善して、特定の人とパートナーシップを築くのが人生の課題のひとつ。
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